ばあちゃんから聞いた不思議な話

5: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:34:29.68 id:uid43m4m0.net


ばあちゃんが小さいころ住んでいたところは 

今でこそ開発されてそれなりに都市化されている地域だけど、 

当時はど田舎だったらしく、当時も子どもはよく河原かなんかで遊んでたらしい。 


あるとき、ばあちゃんが友達といつものように土手っぺりで遊んでて、 

夕方になったからそろそろみんな帰ろうかとなって、土手をあがろうと歩き出したそうだ。 

ばあちゃんも、みんなの後について歩き出そうとしたらしいんだけど、 

急に足元の溝か何かに足を取られて、体勢ををガクッと崩したそうだ。

 

 

6: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:37:38.07 id:uid43m4m0.net

 

「あっ」とばあちゃんは思ったらしいんだけど、身体がよろめいた瞬間、

なぜか目の前がぱっと真っ暗になっちゃったんだって。


ばあちゃんはびっくりして思わず声も出せずにいたそうだ。

目の前は見えないんだけど、友達の声がだんだん遠ざかっていくのだけが聞こえる。

どうやら足元の溝が深かったのか、それとも何かに足がからんでしまったのか、

溝から足を抜くこともできず、ばあちゃんは、ひとりでどうすることもできずに佇んでいたらしい。

 


8: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:40:06.88 id:uid43m4m0.net

 

相変わらず目の前は真っ暗で、しばらく呆然としていたところ、

ふと、誰かが自分の手を引くのを感じたそうだ。


ばあちゃんはその手に助けられて、何とか溝から脱出することが出来たんだけど、

それでもやっぱり目の前は見えないまま。


だけど、溝から助け出してくれた手が、さらにくいくいっと引っ張ってきたそうだ。

既に前後左右もわからなくなっていたばあちゃんは、その手に引かれるまま歩き出したそうだ。

 


9: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:42:23.92 id:uid43m4m0.net

 

しばらく道を歩いていくと、あるところでピタッと手を引くのが止まったらしい。

すっと手が離されて、ばあちゃんは少しの間そこで立っていたそうだ。


すると、やがてゆっくりと目が暗闇になれるように当たりの様子がまた見えるようになったそうだ。

そして、気づくと自分は家の前に立っていたらしい。


話はここまでなんだけど、ばあちゃん曰く、「あれは狸がたすけてくれた」ということらしい。

 


10: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:42:45.81 id:elWltfhfi.net

 

じゃあ俺も

夜、ばあちゃんが田舎道車で帰ってたら、月一で通ってる道なのに途中で分かんなくなった。

その辺の家の人に聞いたら全く逆方向で、元の道から1時間はかかる場所らしい。ってことが3回くらいあった。

 


12: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:43:55.98 id:elWltfhfi.net

 

奇遇だが、迷った場所が昔から狸が出る場所らしく、ばあちゃんは「狸に化かされた」って


13: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:48:46.30 id:uid43m4m0.net

 

>>10,12

狸に化かされるとか本気で信じてた世代って、貴重だよな。


調子に乗って、もう一つ。

 


15: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:51:12.75 id:uid43m4m0.net

 

ばあちゃんがもう少し育って、娘時代のことらしいんだけど、

遠方に出かけて、自宅へ帰る道すがらのこと。


帰るのがすっかり遅くなって、当たりは既に深夜の真っ暗な中、

自宅への道を急いでいたそうだ。


当時、街灯なんてものはほとんどなく、頼りになるのは自分が持っていた提灯ひとつ。

 


16: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:53:08.31 id:uid43m4m0.net

 

速く帰り着きたいと思って歩みを進めていると、前方にぼんやりと灯りがともっているのが見えたそうだ。

どうやら道の向こう側からも、誰かが歩いてくるらしい。


こんな深夜に人とすれ違うのも、なんだか気味が悪いと思いながらも

家に帰るためにはその道を進んでいくしかないので、

どんどん歩いて行った。

 


17: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:56:54.69 id:uid43m4m0.net

 

すると、かすかに揺れ動くその灯りの持ち主の姿が、近づくにつれて次第に見えてきたそうだ。

それは、修行僧のようないでたちをした男で、剃りあげた頭といかめしい表情が見て取れたそうだ。


とりあえず、寺の人であれば心配することはないと、ばあちゃんはほっと胸をなでおろした。

ところが、遠くに小さく見えていた姿が、近づいてくるにつれて、異変に気付いた。

 


18: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/07(土) 23:59:15.05 id:uid43m4m0.net

 

遠近のため、近づいてくるとその姿が大きく見えるのは当然なのだが、その大きくなり具合が半端ではない。

近づけば近づくほど、その男の姿は大きくなり、普通の人間のゆうに何倍もある大入道のようだったそうだ。


しかも、なぜかこちらのことをじっと睨んでいる。


恐ろしくなったばあちゃんは、パッと目を伏せてその男を直視しないようにしたそうだが、

明らかに見られている、いや、見下ろされていることを感じたそうだ。

 


19: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/08(日) 00:01:30.06 id:cLNUe6Uz0.net

 

たぶんID変わる


やがて、その入道とすれ違う頃には、まさに見上げるような大男の姿になっていたけれど、

ばあちゃんは恐怖を押し隠して何事でもないようにすれ違ったらしい。


すれ違った後、少ししてから恐る恐る振り返ってみたところ、

そこには入道の姿も、揺れる灯りもなかったそうだ。


ばあちゃん曰く、「あれはきつねに化かされた」ということらしい。

 


20: 以下、\(^o^)/でVIPがお送りします 2014/06/08(日) 00:02:15.03 id:WMcBd1za0.net

現代の狐や狸に神通力は無いのかね

 

 

引用元/

http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1402151342/