二つの神社

0966 1/4@無断転載は禁止 2016/08/22 01:53:19
小学生の頃に体験した出来事。
あれはたぶんマジモンの心霊現象だったと思う。

当時小学生の俺はボーイスカウトの団員だった。
ボーイスカウトってのはキャンプとかの野外活動をする団体で、
夏休みのある日、地元の郊外を十数kmハイキングすることになったんだ。
ハイクではルートの途中に何箇所か通過チェックポイントを決めておく。
そのときは住宅地の片隅にある小さな神社をチェックポイントにしていたんだけど、
いざ実際に歩いてその場所に着いたら、神社が二つあったのよ。

 

0967 2/4@無断転載は禁止 2016/08/22 01:53:58
十字路を挟んだ対角線上にそっくり似ている神社が二つ。
鏡合わせになっているみたいだった。
地図には鳥居マークが一つしかないのに、おかしいぞと。
俺たちはとりあえず地図通りの場所にある方の神社で休憩をとった。
こっちの境内は本殿が一つと小さな祠が一つ。ぶっちゃけ何の変哲も無い。
すると中学生のリーダーが「向こう側の神社も見てみよう」と提案してきた。
俺を含めた他の班員もみんな気になっていたから、何の異論も無かった。


異変はその鳥居をくぐってすぐに気付いた。
なんか生臭かったんだ。魚の腐ったみたいな悪臭が鼻をついてきた。
他の班員も気づいたみたいで、顔をしかめたり臭いの出所を探ろうとあたりを見回したりしている。
境内はパッと見さっきの神社と何の違いもない。
だけどよく見れば、こっちの本殿の引き戸が少しだけ開いていた。
中になんかヤバいもんがあるんじゃないかって俺は引き腰だったんだけど、
リーダーはずんずん本殿への石畳を進んで行った。

 

0968 3/4@無断転載は禁止 2016/08/22 01:54:58
「お前らちょっと待ってろ」
リーダーは言うと、本殿の中へ入っていった。
俺たちはそれから数分間待ったけど、なぜかなかなか出てこない。
さすがに辛抱切らして様子を見に行くことになった。
すると引き戸の裏からリーダーが「ウワッ!!」と大声で飛び出してきた。
リーダーはビビってる俺たちを笑って、「やっぱからかい甲斐があるよな」とか言ってる。
「何もなかったよ。臭いはどっかの家の生ゴミでも腐ってんだろ」
この人はそういう人だったのだ。


リーダーの話す通り、本殿の中はさっきの神社と同じでごく普通だった。
似通った神社が二つある理由も調べようとしたけど、その場では結局何もわからなかった。
ただ、その神社を出る間際、俺は見た。
リーダーの後ろ髪から背中にかけてが、水でべったりと濡れていたんだ。
汗にしては不自然すぎる量で、濃密な悪臭は明らかにその水から漂ってくる。
だけどそれが見えたのは鳥居をくぐる間の一瞬だけだった。
道路に出ると、水も臭いも無くなった。
リーダーも他の班員も気づいていないようだったから、俺も気のせいかと思って何も言わずにいた。

 

0969 4/4@無断転載は禁止 2016/08/22 01:55:42
その数日後、海水浴へ行っていたリーダーが、離岸流に巻き込まれて行方不明になった。
水死体として見つかったのはさらに数日後。
俺はとても見に行く勇気がなかったけれど、発見現場に居合わせた班員いわく、
死体は夏場の高温で腐っていて、あの神社みたいな悪臭を発していたという。


これは後に知ったことだけど、あの神社は「金比羅神社」といって、
海の安全祈願のために全国に何百社と建てられたものらしい。
つまりそれ自体は本当に何の変哲も無い神社だったわけだ。
だけど、海と関係のある神社へ行った後にリーダーが死んだのは、偶然に思えなかった。
それでどうしても気になった俺がもう一度訪れたとき、
神社はたった一つしかなかった。

 

引用元/

https://itest.5ch.net/hayabusa6/test/read.cgi/occult/1470567716/

 

「叔母のCTスキャン」

0095 振り袖いちま 2017/05/01 20:47:14
「叔母のCTスキャン

 俺の叔母は脳腫瘍こじらせて鬼籍に入ったんだけど(脳腫瘍→悪性腫)むろん悲しかったが
それ以上に恐ろしい死に方だったんだと今にしてみれば思う。
入院してから早いうちに脳腫瘍だって診断は受けていて、叔母ももともと楽天家だったので
対して気にせずに治療を続けていた。
まぁ見舞いに行ったら行ったで大好きなヒロタのシュークリーム5個も平らげるぐらいだったの
で親戚一同たいして心配もしてなかった(俺の分まで食った)。

見舞いに行って病室で写真を撮ったり、一時退院で地元のうまい寿司屋で写真を撮ったりして
お気楽だったわけだが、どうも俺と彼女の姉であるお袋は奇妙なことに気がついていた。
ぶっちゃけ心霊写真らしきものが撮れるようになった。
病室で撮った写真には肩から指がのぞいていたり、窓の外に異形が写っていたりした。
寿司屋での写真にはカウンターの一番端っこに黒い男が座っていたりと日増しに撮影する写真に
はそういった禍々しいものが写り込むようになった。
決定的だったのは病室のスナップにあるはずのない市松人形が写り込んでいたときだった。
叔母はやっぱり楽天家なので、「ぼやけてるけどかわいい!座敷童かしら」とお気楽だったのだが。

お袋と俺は何ともいえない気持ちになって、主治医に実際のところはどうなのか?と食い下がった。
数日後、俺とお袋は主治医に呼び出され余命1年と宣告された。
お袋はがっくりと力をなくし、俺は仕方がないので主治医の話を聞くという手はずになってしまった。
主治医がCTやMRIの写真を取りだして架台に掛けて説明を始めた。

 

0096 振り袖いちま2 2017/05/01 20:48:26
 何枚も何枚も叔母の頭の輪切りが連なっている写真を見ながら何とか叔母の病状を理解しようと
俺は必死になって主治医に質問をした。
これが腫瘍なのか?ここの影は何だ?俺たちはどう叔母に接したらいいのか?などなど。
そのたびに主治医は親切に答えてくれた。
拡大のCTの写真?を見せられたとき、俺はどうも腑に落ちなかった。
叔母の病巣のあたりにもやがかかっているように撮れている写真。
こんなにひどいのか?と俺は本気で心配になり主治医に強く質問した。
すると主治医は沈鬱な声で「この写真だけが変なのです。どうやってもうまく撮れません」と答えた。

CTであるにもかかわらず、叔母の後頭部にはもやがかかっている。
そのもやはCTであるにもかかわらず、まるで後頭部からそのもやが抜けて行ってるかのように輪切りの
頭部に写っている。
CTなので人体以外に影が映ることはまずない。
にもかかわらず、そのもやは抜けていく魂のようにぼんやりと、しかしはっきりと流れを作って写っていた。
それから半年、叔母はすっかり抗ガン剤の副作用で髪が抜け落ち、藁半紙のような皮膚になっていた。
大好きなシュークリームもマグロの握りも受け付けないようでただ横たわって俺たちが来ると薄くなった
唇でかすかに微笑んでいた。

 

0098 振り袖いちま3 2017/05/01 20:49:52
 いつしか心霊写真は撮れなくなり、正確に叔母の現状をカメラは映し出すようになっていた。
主治医が最後のCTを見せてくれることとなった。
はっきりと叔母の後頭部には腫瘍が認められる。
大きかった。
片目はもう見えないはずです。と主治医は告げた。
なるほど脳のあちこちに広がった腫瘍は素人が見ても視神経を押し出そうとしているのがわかる。
「これだけはお見せしたくはないのですが、我々もなんだかわかりません。でも現実に撮れたCTです」

と主治医は困惑しながら俺たちに告げた。
「質問はしないでください。機械の故障でもありません。ご親族の方が判断してください」
そういって主治医は別の封筒に入ったCTを架台にかけた。
頭頂部から連続で撮影したCT。
なるほど。叔母の脳は腫瘍だらけだ。
一枚目、二枚目、三枚目そして6枚目がかけられたその瞬間、俺とお袋は声を上げた。
「いちまさんだ・・・」
そこには後頭部に髪の毛を広げた逆さ写しの市松人形がぼんやりではあるが確かに写っていた。
見間違い、錯覚、見当違い。
どの言葉もむなしくなるほどそれはしっかり写っていた。
後頭部から髪の毛があふれ出している。
脳のしわに見えた模様は明らかに優しい表情の市松のそれだ。
次の写真は何も写っていない。
その写真だけにその人形は写っていた。

 

0099 振り袖いちま4 2017/05/01 20:51:17
 きっかり一年後、叔母は鬼籍に入った。
別段苦しむこともなく、ゆっくりと眠っていった。
棺には叔母のかわいがっていた市松人形を納めた。
あのCTに写った市松人形はこれだと思った。
果たしてこの人形が叔母を連れて行ったのか、それとも苦しまないように守っていたのかそれはわからなかった。
ただ何らかのメッセージを持っていたのは間違いないと思う。
その叔母とともに鬼籍に入った市松の姉妹人形はいまうちに形見分けで残されている。
叔母の優しい表情の写真と週替わりで供えられるお菓子と一緒にその人形は俺のうちを見守っている。
何となく安心だが、もし俺がCTを取るような事態になったらできれば写ってはほしくないのが本音だ。

終わり

 

0101 本当にあった怖い名無し 2017/05/01 21:19:09
生前の叔母さんが人形に関わっていた(家で大事にしていたとか)かどうかが気になりますな。もしくは因縁があったとか

 

0104 振り袖いちま 2017/05/01 21:47:29
>>101
因縁はばっちりだよ。
だって叔母の家の家業、市松人形の人形師だもん。
たしか旦那さん(叔父さんね)が3代目。
俺が4代目の跡取りになるところだったよ(´Д`;)
まぁ、それはそれでよかったんだけども。
でも実際はパテ練ってる方がいいなぁw

 

引用元/

https://itest.5ch.net/hobby7/test/read.cgi/occult/1105765771/

 

事故で手首を失ったとき

0087 本当にあった怖い名無し 2017/05/01 10:54:01
自分は小さい頃、片方の手首を事故で失った。
問題は現場が山奥の田舎だったことで、救急車も呼べず
親戚の車で手を新聞紙やらで包み運ばれた記憶がある。
30分(?)以上かけて、ついた先は診療所。出血がおおすぎ
すぐ縫合となったが、麻酔なしで両親や看護婦が手足を押さえ
ながら10数針、縫った。
その後大きな病院にうつったが、傷口から目玉(5ミリ程度)
みたいのがポコポコでてきて、再手術、最切断。
なによりつらかったのは、その後の摂水制限でした。

 

0089 本当にあった怖い名無し 2017/05/01 15:32:07
>>87
コワいっていうかグロいな・・・
その目玉って一体?なにか感染症?それとも心霊的なもの?

 

0090 本当にあった怖い名無し 2017/05/01 16:21:39
>89
いまとなってはわかりません。
神経か血管の断面だったのか…医学的知識はありませんが
最初の縫合がうまくいかなかったかも。
 どちらにしても、生死さまよったみたいで、関係者に多謝。

スレ間違いだったかもね、ごめんね。

 

引用元/

https://itest.5ch.net/hobby7/test/read.cgi/occult/1105765771/

 

“腕”で遊ぶ子供

0068 本当にあった怖い名無し 2017/05/01 01:24:56
コピペなんですが。シャレになってませんよ。

これは1年ちょい前、実際に見た話です。
家の近くで子供3人が遊んでいる横を自転車で通ろうとしたときなんですけど、
なんかへんやなあ、見間違いかなあ って思ってたんです 最初。
で、だんだん近ずくにつれ真相が分かってきたんです。

小6ぐらいの子供が左手に持ってたのがね、
小学校ぐらいの子供のと思われる
右の脇の付け根から先の腕だったんです。

それを背中に入れたり、脇に持っていったり、それで肩にとんとん て したり、
匂いだりして遊んでるんですよ


おれ、こわくてこわくて
んで しばらく行くと、道に血管らしき物が落ちていました。
さらにしばらく行くと子供が道に倒れて血の池になってたんです。しばらくして意識が戻ったようで、
壁にもたれて左手で右腕の付け根に手をもっていったんです。腕が無いことに気が付いたようで彼は
「腕がない、腕がない」って泣いていました。切り口からはまるでポンプのように血が溢れ出ていました。
もうその子の唇は紫色で、だれが見ても生き延びる余地はなかったです。
ただ、気になるのは、その子の周りに近所のおばさんが居たんですけど、救急車を呼ぶどころか、もの珍しそうに見ていました。
数日後近所の集会所の立て札に「**ちゃん葬儀会場」って書いていました。

あの腕、あと どうしたんでしょうねえ
それを聞いた”なに”で遊んでた子の親はなんて言ったのでしょうかねえ
まったく 恐ろしい1日でした。
 

0069 本当にあった怖い名無し 2017/05/01 01:36:31
確かに洒落になってない。マジレスで悪いが
なんでそれ書いたやつは救急車すぐに呼ばなかったんだ。
「見ました。その後葬儀してました」じゃねーだろと。
誰が見ても生き残る余地が無いとか、泣くくらいの元気あるんだったら救急車すぐ呼べば助かったと思うんだが。
1年前だったら携帯なんかも持ってるだろうに。

 

0070 コピペ人 2017/05/01 01:55:35
>>69
ちなみにこれが投稿されていたのは1998年でした。
投稿者が救急車呼ばなかったのも変ですが、「まわりにいた近所のおばさん」が
珍しそうに見ているだけ、というのも狂ってます。
全体に、白昼の悪夢じみた気持ち悪さがただよった話なので、紹介してみました。

 

0071 本当にあった怖い名無し 2017/05/01 01:58:46
すげー怖いけどまず事実なのか?
そんな悲惨な事件ならニュースとかでやってるはずだから記憶に残ってると思うんだけど。
実際どうなんでしょ。でもどっちにしても怖い。

 

0084 本当にあった怖い名無し 2017/05/01 05:24:02
>>70辺りので、確かに通報したらってツッコミはあるんだけどあん
まり不思議な事あると疑って身動きできないんだよね…都内だと特に

 

0086 本当にあった怖い名無し 2017/05/01 09:47:36
>>84
都内は関係ないだろ

 

引用元/

https://itest.5ch.net/hobby7/test/read.cgi/occult/1105765771/

 

押し入れの藁人形

0062 本当にあった怖い名無し 2016/05/01 14:22:45
小学生の時、賃貸の一軒家平屋建てに住んでたが、俺の部屋(?)
の押し入れの奥に藁人形が打ち付けてあった。
取りはず際オ払いはしたけど、前住民は水商売関連の仕事してる
女性だったらしい。

 

0063 本当にあった怖い名無し 2016/05/01 17:58:39
神社までは行ってもらえず、手抜きな押入れなんぞに
打ち付けられちまった藁人形の無念を思うと、
おそらく藁人形を打ち付けた張本人が藁人形に
恨まれて祟られてるんではないかって気がする。

 

引用元/

https://itest.5ch.net/hobby7/test/read.cgi/occult/1105765771/

 

おいらん淵の夜釣り

0058 ?E´?a´?? 2016/05/01 13:24:38
だいぶ前の話しだが、奥多摩のおいらん淵にの川に夜釣りに出かけていった。
下の沢を降りてしばらく友人と二人で、夜釣りを楽しんでいたら、
川の上流の方から、ちゃぷちゃぷと音がする。なんだ…?
するとそこには、昔のおいらんを着た女の人が何人も平泳ぎでこちらに
むかって泳いできたそうだ。暗闇から首だけ出して何人も泳いでくるのは、
流石に腰がぬけてしまい、そのまま金縛りにあったように動けなくなり
ただ、流れて行くのを見つめる事しか出来なかったそうだ。

 

引用元/

https://itest.5ch.net/hobby7/test/read.cgi/occult/1105765771/

 

沢の上流から聞こえる騒ぎ声

0039 本当にあった怖い名無し 2016/05/01 02:29:48


文才ないから上手く書けるか判らんけど、唯一の心霊(?)体験を。

俺が高校一年の時の話で、
その頃の俺は釣り、特に沢釣りに嵌っていた。
主に岩魚なんかを釣っていたんだけど、
この類の魚は凄く敏感で、すこしでも人の気配を察すると直ぐに逃げちゃう魚だったから、
俺は釣り場に先客がひとりでもいたら帰っちゃっていた訳。

その釣り場ってのは獣道を二十分ほど入っていた、

まあ山奥だったんで、いつも学校の帰りに沢への入り口に
細い糸を渡して誰かが入ったら判るようにしておくのが日課になっていた。

一応言っておくとこの糸は凄く細くて普通には見えないし、
触ると直ぐに切れちゃうのね。だから誰かが引っかかれば直ぐに切れるって事。

そして、あの日。
チャリで山道を上がり、沢の入り口へ。
前日に張った糸は…切れていない。
ツー事でさっそく獣道を掻き分け沢に向かう俺。

 

0040 本当にあった怖い名無し 2016/05/01 02:32:16
で、沢に着くとすぐに釣りを始めたんだけど…。
なんか川上の方から人の声が聞こえるんだよ。
それも複数で騒いでるような。

俺「あれ、おかしいな?糸は切れてなかったし…」

ここの沢への入り口はその獣道を通る以外、
普通には入ってこれないような山深い場所だし、糸も切れてなかった。
そもそも俺が今いる(釣りをしている)場所から上は、
川幅もすごく狭くなり、木がもわーっと覆い茂っていて、
遊びで人が入っていくような場所じゃないんだよ。

俺「でもまあ…馬鹿共が入り込んで遊んでるのかな…」

と、ひとりで納得。
納得っていうか納得する以外ないよ、その時点では。
その時も上の方から遊んでるような声が聞こえてくるし。

ともかく、そいつらとは声の調子から距離が離れてるのが判ったから、
多少、うんざりしながらも釣りを再開したんだ。
そしたら始めて直ぐに今度は川上から葉っぱが大量に流れてきやがった。
もう水面を埋め尽くす位の量の葉っぱが。

俺「馬鹿野郎!なにしてんだよ!」

当然、激怒する俺。
だって魚、逃げちゃうじゃん。つーか釣りどころじゃねーし。
もう絶対に上で馬鹿騒ぎしてる連中がやってるんだと思った俺は、
文句の一つ…も言ってやりたい処だけど、
相手が複数じゃ怖かったんで、とにかく騒いでる連中を見てやろうと思って、
川に沿って川上に向かって歩き始めたんだ。

 

0041 本当にあった怖い名無し 2016/05/01 02:34:13
上にのぼっていくに従って川幅は狭くなり、
左右から木々が覆いかぶさり、もうなんつーか、ジャングル探検隊みたいな状態に。
ただ暫く黙々と進んでから気がついたんだけど、連中の騒ぎ声の中に女の声も混じってたんだ。
良く考えるとおかしいよな、こんな場所に女なんて。
だって川の中をバシャバシャと歩かないと入っていけないような場所なんだぜ、ここ。
いくらふざけて遊ぶ為だからってこんな気味の悪い&足元ビショ濡れみたいな場所に、
いくら馬鹿な女だって嫌がるだろ?

その辺まで考えてたら、急に騒ぎ声が止んだんだよ。
もうなんていうのかな、本当に静寂に包まれたって感じ。
そしたら急に俺気味悪くなって来てさ、

俺 「もうどうでもいいや、帰ろう」

と思って速攻で今来た道…つーか川を下り始めたんだよ。
そしたら、後ろでバシャンとかでかい水音がしたと思ったら、
バシャ、バシャ、バシャとか俺の方へ音が向かってきたんだよ。
もう怖くてさ、一目散に猛ダッシュ
元いた場所もすっ飛ばして釣り道具も置き去りにして沢の入り口まで逃げまくり。

で、恐々、沢の入り口をその時始めて振り返って見たら、
なんかいるんだよ、野郎が。
沢の入り口から影になって薄暗い木々の中にヌボーっと突っ立ってコッチ見てんのよ。
俺がビビッて動けずにいたら、どれくらいだったかソイツは沢の奥に入っていった。
もう二度と近寄らなかった。
釣り道具はもったいなかったけど怖くてとてもじゃないけど近づくのも嫌だった。
アレが幽霊だったのか変態だったのか未だに判らないけど、これが俺が唯一体験した心霊体験。
長文になった上、読み難くて御免な。

 

引用元/

https://itest.5ch.net/hobby7/test/read.cgi/occult/1105765771/